真っ暗な水の底から

アルファ催眠療法っていうの自分自身受けてみたんだけど、面白かったんだけど自分の無意識がよその人を入り込ませることにものすごい抵抗してるのがわかった。海岸を歩いていても体が固まって動かないし、扉を開けても階段を降りても狭い屋上や真っ暗な場所や誰もいない廊下みたいなのに繋がってるのだ。療法師さんすごい困ってた。つねにふつふつと底の見えない暗いテールベルトの水の底みたいなのが目の前にあって、私自身が入ることも拒んでいる。

 

埒が明かないのでもうすでに中味のないカカシみたいになっているシンボル的なトラウマ邪神を登場させてみたらもう自分を含め登場人物全員嫌な顔しかできない。お前まだ居たのか久しぶりにリアルな顔なんかくっつけやがってバーカ。マジンガーZの翼（色は紫）をつけて標高の高い冬山の向こうに飛んでいってもらったんだけど、けっこうすっきりはしたけどあれたぶんカカシ。罪悪感の形は近場の25年間はあのカカシだったけど、たぶんもっと根深い場所に、違うものが埋まっているような気がするし、それは私自身も掘り出すことを拒んでいる。

 

私の中の国は奥に行くにつれて、深く潜るにつれて、暗くて閉所恐怖症の人がチビるような身動きのできない場所に着くトラップがいくつもある。よかったのはそこから巨大な木になってはえている自分のイメージを掴めた事。根は深いところに張っていても、幹はジャックの豆の木のように外へ外へと絶え間なく伸びているのだ。

 

療法士さんが近年まれにみる難物だったって言ってた。